そごう・西武のストライキのこと
いくつか読みました。
このテレビのやつ、なかなかわかりやすかったです。
臨場感のあるルポ。
えねーちけー
私は以前労働組合に入っていて、いちど委員長を務めたこともあるのですが、ストライキとかそうそう決断できないと言うか、まず提案すらできないんですよ。
委員長なり執行部なりが「スト打つぞ」と言うたところで決まりませず(まともな組合なら)、当然、組合員にはかります。まずスト権を確立し、それから本当にストライキするかどうかを決議しまして、可決されると決行となります。これまた当然ですが、スト期間は賃金カットです。有給休暇取るのもブブーです。スト破りになりますわな。
委員長がおっしゃっているとおり、やらずに済むならやりたくなかっただろうと思います。
ふつうに働きたいっていうのが望みなんですから。
今回は、売却後の見通しが不透明できちんと納得できるまで説明を受けていない、ということのようですね。団交って話し合いなので、全部要求が通らなくてもどこかでお互い「うん」てするんですよね。だから妥結っていうんであって。そこに至っていない状態で、さっさと売却してしまった。
いろいろな反応があるようで、冷たいものもあるみたいですが、意味ないよねって笑うのは簡単ですけれども、労働者が労働者に冷笑を浴びせてそれこそ何の意味があるんですか。
権利権利って権利ばっかりうるさいっていうのは経営者側のセリフだと思うんだけども。あ、まあ冷たい発言をしているのは皆さん経営者だって可能性もゼロではないか。
ストライキのことって、学校でたしかに習うけど、生活の知恵としては全然生きてないよね。それどころか、逆に「なんとなく迷惑なこと」ってなイメージがここでついてしまうんじゃないでしょうか。ま、組合自体、中小企業にはほとんど存在していませんし。組織率は1%切っているとかいう話だったかと思います。
これは労働者側のことですが、当たり前ですけど日々それなりに働くってのは大前提ですからね(それなりですよ。倒れるほどとかじゃないですよ)。
それから、組合ってのは助け合う組織だと思います。入ったら自動的に助かるとか、そういうものではないです。ふつう、経営者のほうが強いですし、がんばってもうまくいかないことも多い。というか、そのほうが多い。
けっこう意外だったけど、自分の困りごとは主張しても、他人の困りごとには無関心って人、ふつうにいっぱいいましたね。まあ、それも組合員でなければ仕方ないと思えても、組合員がそんなだと余計につらかったです。そして、自分もそうなっていってしまうんですよね。もう組合やめちゃったし、すでにそうなってしまったかな……。
話を戻しまして。
売却は止まらなかったですけれども、ストライキの件がなかったら、少なくとも私はそんなことが起こっていると知らないままだったでしょう。
団交しなかったら、次の雇用もまったく考慮されなかったかもしれないですしね。
黙ってないよ、というのを示すのは大きな意味があると思います。
そういえば、どこかのデカい団体からの声が聞こえてきませんね。
と思ったら、声明出してました。なんかあんまり熱がないようにも思いますが、私のバイアスかもしれず、こんなもんですかね。ま、現地に行って応援したはずと思います。
それはそれとして、百貨店はたいへんだろうと思います…。太いお客がたくさんいるとかならともかくですが…。
行っても高くて買えないし。私みたいのは、ちょっと気後れしちゃうし。ちっとはきれいなかっこしていかなきゃってかんじで。気楽なイオンとかK阪モールとか行っちゃうのよね。