みそかす日記

映画とか本とか美術館とか飲み屋とか。日々のけだるげな記録

TM NETWORKのライブに行ってきた

 ちょっと経ってますが、TM NETWORKのライブに行ってきました。
 その前行ったのいつだったかな……。5年は経っていると思う。

 前も思ったけど、

 UTSUの声が高校生(概念)

 3人ともお元気そうで良かった。

 どの曲も良いのですけども、私が今回特にフゥ~~~!てなったのは、Fool on the Planetでした。好きなんです。


 Devotionも、家で聞いたときはピンとこなかったけども、生で聞いたら良かった……。

 あとは、THE POINT OF LOVERS' NIGHTも好きなんですけど、「電話ボックスに忘れたカセットで」を今の人は理解できないだろうな、と遠い目になりもする。私も、それで「君のメッセージが僕に伝わる」、という状況はいまだによくわかりませんけれども。

THE POINT OF LOVERS' NIGHT

THE POINT OF LOVERS' NIGHT

  • provided courtesy of iTunes

 UTSUの声って、本当にあのままですよ。
 あの、CD(とかそういう媒体)で聞く通りの声です。
 一応言うと、ライブで聞くほうがかっこいいです。それはもちろん。

 小室さん出ずっぱりでがんばっていました。小室さんと木根さんの曲も良かったなぁ。
 で、MCがないのも好きなんです(私は)。
 定刻に始まって、時間どおりに終わる。アンコールなし。
 この、なんともいえんクールなお仕事感。すばらしい。

 TMNの歌って、だいぶ歌うまい人が歌ってもあんまりかっこよく聞こえないんですけど(バイアスがあるのは認める)、なぜUTSUが歌うとあんなにかっこいいんだろう。答えは、UTSUが好きだから、なんだろうけども。
 そんなに情感たっぷりとかではないんですけどね。わりと淡々として聞こえるのに、冷たくはないんですよね。変わったリズムだし、歌いだしとか繰り返しとか、けっこう歌いにくいと思うんですけども。まあ、プロに歌がうまいとか言うのもアレなんですけど。ときどき歌詞間違うのはみんな知ってるご愛嬌。

 会社の若い人に話したら、ほぼ知らない、Get Wildはかろうじて知っている、というかんじだったので、まあ40周年を迎えるということだから不思議ではないにしても、本当に長いことやってるなぁと。

 また行きたいです。

ラグビーW杯を見ている

 ラグビーをみています。
 ワールドカップになって見始める、いわゆるニワカってやつです。
 今朝も早起きして、準決勝を見ました。
 それにしてもこの時間、きつい。

www3.nhk.or.jp

 今日はアルゼンチン対ニュージーランドで、やっぱりニュージーランド強いなぁという試合でした。アルゼンチンも強いけど、今日は特に後半重たい感じでしたね。
 私ね、カレーライスみたいな名前で有名(?)な、マテオ・カレーラスくんを応援していました。この選手はまだ若いウィングで、日本戦でハットトリック(ってラグビーにもあるんですね。まあ、トライ3回ってすごいよね)しました。めっちゃ速いんですよ。今日はトライには至らなかったですけども、ときどきキラッと輝いてくれました。
待てよ!カレーライス」って……笑(この記事は、日本VSアルゼンチン戦の試合中の記事みたい)


 それはともかく、ニュージーランドのチームの展開って、こう、
 ビッシイイイィィッ(←ジョジョ文字)
 みたいな、すごく硬質な感じがするんですね。そこは日本はもうちょっとふわっとしているように見えました。だからどっちがいいとかはよくわからないし、言い表し難い雰囲気ですが。

 あとね、同じ人数と思えないんですよね。
 日本チームは、次パス出す先がいないって感じることがときどきあって、それは何人か飛ばしてパスするからなのかもですけど、すぐ端っこにきて次の人おらんみたいになってたように見えたんですけど、ニュージランドのチームって何人いるの? てぐらい、次から次からボールがつながる。経験者によると、倒れてもすぐ立ち上がって戻るから、だそうです。
(今回、ニュージーランドVS日本はなかったから、別々の試合を見た感じ、です)

■ぼくの思う「これわかればだいたい大丈夫」

 周りの人にラグビー見てるか尋ねてみたんですけど、ルールがわからない、とのことでした。私もそんなに深く理解していないし、ポジションもなんとか言えるかもしれんというような程度だけども、めちゃめちゃ楽しんでいます。
 なので、「私ぐらいの理解」をまとめてみます。
 このぐらいわかってればだいたい楽しめます。たぶん。しらんけど。

 私の思うラグビーのルールは、わりとシンプル。

 なんとかして敵陣奥に進んでいく。
 投げても蹴ってもいい。ボールを。人を投げたり蹴ったりしたらダメ(そらそうだ)。

 ボールが最前線。
 倒れたらボール離す。

 これ。

 ボールより前でプレーしたらダメ。
 倒れているのにボールにかかわったらダメ。

 ボール持ってない人にタックルしたり、ボールでなく、ムカつくしどついたろって選手を狙ったり、ふつうにあかんわな、みたいのもダメ。サッカーでも同じですよね。
 あと、最近、高い姿勢からのタックルも、危険なタックルとして厳しく反則を取られるようになったそうです。頭や顔らへんに肩当たったら危ないもんね。フランスの主将が顎骨折してましたよね。聞くだけで痛い。

スローフォワード

 持ってるボールを、自分より前にいる味方選手に放ったらダメ。
 だから、ボールを先頭に、斜め後ろに向かって並んでいるんです。
 ワールドカップともなると、事故的なものはあっても、あんまり見ないかもですね。

 前に蹴るのはいいけど、味方は蹴った後ろからダッシュして取りに行かなきゃです。

ノックオン

 受け取ろうとしてボールを前に落としたらダメ。よく発生します。反則というか、失敗ってかんじですかねぇ。ほぼ、「ノッコン」と聞こえます。
 走りながら斜め後ろにパスして受け取る側は走りながら受け取るし、ぼえーんと高く上がったボールを取るのも、一人だったらともかく相手も取りに来ますし、ああいうなんともいえん形のボールですから、しっかり取るの難しそうです。

オフサイド

 わらわらなっているときに後ろ(味方陣側)からでなく、前(敵陣側)からボールに関わりに行ってしまうとダメ。みたいなかんじ。

ノットリリースザボール

 倒れたらボールを離さなきゃなんだけど、離さ(離せ)なかったとき、ピピー。

 

 だいたいこのぐらいで、あとは試合に身を任せていればわかってきます。ボールをフィールド外に出しちゃったら、基本的には相手のボールになりますが、反則があってキックしたときはもっかい自分側のボールになったり、ちょっとサッカーと違うところもありますが、そのへんはおいおいです。

 あ、そうだ、得点。

■どうやったら点が入るの?

トライ(5点)

 敵陣のポールが立っているとこのラインの向こう(インゴールエリア)にボールを置くと5点。走ってってラインを超えるだけではダメで、ボールを置かなきゃです。

 この、トライを取りに行く様がすごいんですよね。倒れても倒れても突っ込むのも、パスしてパスして走り抜けるのも、ちょっと蹴ってもっかい取って叩き込むのも、どれもすごいです。

コンバージョンキック(2点)

トライが決まったら、キックできます。トライした場所の延長線上からなので、真中付近でトライできるほうがハッピー。キックして、ポールの間を通すと2点。このときのキッカーのルーティンを見るのも楽しい。

ペナルティゴール(3点)

 反則されると、ゴールを狙えます。どの反則かはまだ覚えていない。重めのやつです。ショットを選択、とか言ってますね。

 あと、ドロップゴール(3点)というのもあります。日本チームでは、レメキくんが決めていました。一回その場に落としてから蹴って、ポールの間通すんですね。試合中にやで。すごいよね。

 ほか、ペナルティトライ(認定トライ)ってのもありますけど、頻繁ではないぽいです。

 まあ、私はこれとあとちょっとぐらいしかルールのことはわかってないです。正しい理解かも不明なので、きちんとしたところのを探してみてください。楽しむ上ではこのぐらいで十分だし、修正・追加していけば良いと思っています。
 テレビで見ていると、ルールのちょっとした説明が出てくるので助けになります。

 ちなみに、私の推しは、フルネームが大学の略称みたいで思わず二度見してしまい、ナイツの一方に似ていることで有名(?)な、流くんですた。

 それから、周囲にラグビーのこと聞いてみたとき、日本チームっていっても海外ルーツの人がたくさんって言う人もいました。だから良いとか悪いとか、とまでは言っていなかったけど、たしかに、どういう決まりになってんのかなってなってもおかしくないでしょう…。はっきり言って、やっぱり日本人は体が小さいし、ラグビーでは不利なんだろうなって見た目でわかる。ほかにアジアのチーム出てないしね(サッカーと違って、オーストラリアとかニュージーランドとかは「オセアニア」枠。強いから)。サッカーでは、アルゼンチン選手もそんなに大きくないって言われていたけど、ラグビー選手はやっぱりデカかったです。

 私自身は、どこから来た人でも、規定に沿っていて(まー、この規定が妥当かどうかは、みんなラグビーがよくなるように考えているんでしょう)、ご本人が日本代表チームで出ようと思っているんだったらそれでいいじゃんて思うわけですが、受け入れ側の組織は、「日本が強くなったらいい」だけでなくて、ちゃんと選手が気持ちよくプレーできるように、ラグビーって競技が「ええな」てなるように、フォローしないといけないとも思います。日本生まれ日本育ちの選手も含め、それぞれにそれぞれのバックグラウンドがあるから一括りでは言えないけども、どの選手にもいろいろ苦労や葛藤があるでしょう。しなくてもいい苦労は減ってほしいと思います。

ぜひ見てください『侍タイムスリッパー』

 先輩が、友達が映画監督やねん、できたらしいよ、とおっしゃるので、「ええ!」と思って見に行ってきました。

www.youtube.com

 つまり、私はおじいおばあ子で時代劇はそれなりに見た(一推しは杉さま)、という素地(?)はあれど、この映画に関する予備知識はゼロでした。

■前置き

 本当に申し訳ないのですが、私、邦画ってほとんど見ないし(つまらないという思い込みがあるのはたしかですけど、自分の生活からなるべく遠いほうが好きなんです。まあ、普遍的な問題を扱う作品は、日常とは遠くても近くに感じますが、それはそれで良いというかとても良いです)、それに、今、時代劇って本当に大変ですよね。まず、時代劇っぽい顔の人が(脇にしか)キャスティングされないじゃないですか。感覚現代人だったり、セリフ回しが現代語だったり。それもいいんですけど、とにかく今の時代、時代劇はいろいろ難しいんだろうなぁ……と思って、あんまり期待していなかったんです。

 ところが(本当にごめんなさい)。
 面白かったです!!!

 まず、主役の役者さん(山口馬木也さん)のたたずまいがすごく「時代劇」なんです。この言い方は書いていてちょっとおかしいかんじがしたのですが、というのは、主人公は幕末からタイムスリップしてくる武士なんですね。なので、侍らしい、というのが本当なのですけども。しかし、この映画は「映画(特には時代劇)を撮る」ことについての映画でありますから、そんなにおかしくはないか。

 とにかく、この顔の、この立ち方の人が出てくる、というのがもうすごい真実らしいと思いました。なんかすごい綺麗な顔の下級武士とか出てきて舌足らずに喋ってたら、その人見に来たならともかく、ちょっと変やなって思うじゃないですか。「拙者」とかこれまでの人生でたぶん言ったことなかったよね、みたいな。いいけどね。

 あのね、ぶっさいくという意味ではなくて、すごい整ったお顔立ちなんですよ。でも、武士っぽいんです。しかも、会津藩の武士。ああああそうねぇ薩長じゃないよねぇみたいなね。時代劇って、殺陣がまず思い浮かびますけど、それより前にたたずまい自体にそういう説得力いると思うんですよね。もちろん、「そういう時代劇の場合」であって、「時代劇風の何かです」なら、別にそうでなくてもいいのですけども。でも、このお話は、私が小さいときに見ていた時代劇の数々がカギでもあるので、せめてそちらに寄せられていなかったら、「ふーん」てなったと思うんですよね。

 武士は歩き方も違ってたって言いますよね。がに股すり足で、いつも刀を提げているから左側のほうが重かったとかって。あの服装ですから、そら走り方も違いますよね。こういうところが嘘っぽいと、そういう時代劇じゃないですか。それはそれでいいんですけども、現代にあらわれた侍、という説得力としては落ちちゃいますよね。この立ち居振る舞いって、舞台挨拶のお手紙で、教えてもらわないとできないこと、っておっしゃっていたので、役者さんががんばって身につけられたことなんでしょう。

 あと、「本物の侍らしさ」とは別に「時代劇らしさ」というのもあると思うんです。古めかしい言葉は言い慣れなくて難しいというのもあるでしょうが、声の出し方?とかもちょっと違う感じじゃないですか? 「う、上様!」みたいなセリフひとつとっても、「みんなわかっとるわ」みたいな白々しいのを腹から大真面目に言うわけで。そこにカタルシスがあるわけで。

 たたずまいはもしかしたらコントロールできるかもしれないけど、顔立ちとか雰囲気って、これー、邦キチで『シン・仮面ライダー』の話してたとき、ライダー役が昭和顔って出てきてたんですけど、そのキャスティングをしたってことがそれ自体すごい語ってますやんね。

 ここまで前置き。長いね。

 ここで舞台挨拶のお写真を。

■ストーリーとか

 幕末の会津藩の武士が、現代の京都の撮影所にタイムスリップしてきて、切られ役になろうとするお話です。でも、本物の武士なんでね。現代人とのやりとりが楽しく続くかと思いきや、役者として切られ役を務めていくなか、意外な出来事が起こります。

 舞台挨拶を聞いていてなるほどと思ったのですが、現代人が過去にタイムスリップするお話はよくあるけれど、逆ってたしかにあんまり見ないかも。これ、タイムスリップしてきた人が現代を理解する過程に説得力をもたせるのが難しいというか時間がかかるからではないかなと思いました。

 現代人が過去に行ったとき、「ここはこういう時代だな」というのがすぐにわかっても不思議はないですよね。そういう時代があったって知っているので。なにより、「タイムスリップ」という概念がありますから、実際に起こったら絶対受け止められないにせよ、まあ、お話の中で登場人物がすぐ納得してもそれほどおかしくはないし、そこでもたもたされてもなぁという気もしますし。そして、現代人だから有利な立場になる、というのも理解しやすい。

 逆で今すぐ思いつくのは『パリピ孔明』(ほんのちょっとだけ読んだ)ですが、これは「孔明」とはどういう人かってもう見た瞬間わかるレベルのキャラですよね。三国志を読んだことがなくても、めっちゃ賢い人、ぐらいはなんとなくわかるので、孔明ならなんか時代跳んだとしてもわかるやろって。

 でも、今回タイムスリップしてくるのは、いわば普通のお侍さんです。しかも会津藩の人ということで、佐幕派なんですよね……。これがまたいいんですけども。ともかく、普通の人(剣の達人ではあれ)なので、普通に失敗したり驚いたりしながら現代社会に入っていきます。これが、リアルすぎずテキトーすぎず、いいかんじだなと思いました。そしてそして、現代では切り合いはないので、普通の生活では剣の腕とか特に役に立たない!笑 それで、チャンバラスターになるんかなと思うじゃないですか。でも、切られ役になるんですよ。ね。

 ストーリーはわりとゆっくり丁寧めで、ひとつひとつのシーンがなんかほっこりします。住職さん夫婦とのやりとり(初めてケーキを食べ、テレビを見るところ)、切られ役の師匠がサービスでいっぱい斬られてくれたり笑 しかしながら、クライマックスのシーンはすごく迫力がありました。見つめ合っている(語弊がある言い方)シーン、あの長さで間が持つってすごいし。あの、これは時代劇、チャンバラ好きならぜひ見ていただきたいです。あんまり見たことない方も見てほしいです。ほんとね、あれ、ええええって思いましたね。やっちゃったよーーーって。

 いろいろ良いのですけど、やっぱり主人公の朴訥さ、真摯さには本当に好感が持てました。また、もうひとりキーパーソンになる侍がいまして、この方が主人公の後ろでそっと微笑んでいるのとか、ものすごい良いんですよお。

 あと、私、全体的にはよさげな感じとかかっこいい感じなのに、何故かぶち壊すようにゲロ吐く映画って基本根性ある映画だと思うんですよね。そういう汚い情けないものも撮っちゃうっての。私自身はゲロのシーンは映画によらず一つ残らず嫌いで不愉快なんですけども(嫌いなんかい)。

 ストーリー内で、時代劇の苦境が語られていて、それは登場人物の侍たちにとっては「侍」として生きた自分やほかの人々、その時代が忘れられていくこととも重なっている。安易な解決や希望とかはないけれども、「今日ではない」ということ、であり、今日にはしない、という決意でもあり、と受け取りました。

 こがけんが言ってたけど、このセリフ、私もトップガン・マーヴェリックを思い出しましたが、これよりだいぶ早くから監督は(ほかの作品で、とおっしゃってたと思いますが)すでに書いて使っておられたそうです。こがけんさん、パクったなんて言ってないですやん、てええ人やった笑

 舞台挨拶も、本当に苦労されて、がんばって作られたんだなぁというのが伝わってきました。お金持ちとかなんとかじゃなくて、作りたいものを作る、というようなことを監督はおっしゃっていました。本当にそれができるってすごいです。

 まあ、ポスターの文字を読めるもんかなとか、もう一人のほうはどうやって生活してきたんかなとか、若干唇ズレてないかなとか、藩のその重大事を知るのほんとにそのタイミングかな、とかそういうことがちょっと頭をしゅっと掠めたりしたこともありましたけれども、些末なことです。

 面白いですし、えらそうに恐縮ですが、本当に誠実な作品だと思いました。
 皆さん、見たいと叫んでください。

 ところで、劇中、ゆうこ殿(メガネ女子かわいい)が、友達がセーラームーンが好きななか、自分は暴れん坊将軍の下敷きを持っていた、というようなことをおっしゃるのですが、暴れん坊将軍の下敷きって存在するの?! ほしい!

ねこじゃねこじゃ「もしも猫展」に行ってきた

 京都文化博物館(ぶんぱく)の「もしも猫展」に行ってきました。
 平日の昼下がりで、ガラ空きというわけでもありませんでしたが、そんなに混んでなく、ゆっくり見られました。外国の方もちらほら。ショップの店員さん英語ペラペラだった。

www.bunpaku.or.jp

 4階から3階へ降りていくいつものスタイル。

 か、かわええ……

intojapanwaraku.com

(これ↑は和楽のページ。真ん中の猫!)

 基本的には猫作品ですが、広く捉えた「擬人化」作品(逆に擬猫化もあったり)を堪能できました。
 実のところ、テーマはあんまり見ておらず、国芳作品がお目当てでした。国芳と聞いたら行きたくなる。行ってみたらそういうテーマで、若干強引かなという思いもなきにしもあらず、しかしそれも含め面白かったです。

 一部除き写真OK。
 しかし、撮らんかった。撮っても使い方がわからんのよね! どうせきれいに撮れないし。

 猫ばかりでなく、海の生き物の擬人化や、歌舞伎役者を猫にして描いもの、そして大好きな落書き(「荷宝蔵壁のむだ書」。和楽ページの落書き猫です)もあったり、芳年やちょっとだけ暁斎もあったり、明治の絵もあったりで楽しかったです。広重の、遊郭の窓から外を見ている猫も良かったですね。
 猫の雪だるま「初雪の戯遊」の絵がとても気に入りました。

 おこまちゃん(猫)の草紙なんてのもありました。私はまったく知らなかったですが、猫好きさんの間では有名な本みたい。山東京伝歌川国芳ってすごくないですか……。

おこまの大冒険〜朧月猫の草紙〜

 まあ、こんな言い方もアレですけども、めっちゃ絵うまいよね。

 オリジナルグッズは、Tシャツや風呂敷、手ぬぐいなど布のものが充実していたような。紙のもの、マスキングテープ、マグネット、グラス、豆皿、アクセサリーなどもありました。絵葉書がちょっと少なかったかな……。

 私は落書き猫の手ぬぐいを買いました。
 こいつ、ニャロメにちょっと似てて笑けるんだよね。
 (時系列的にはニャロメがこの猫に似てるんだけども)

 11月12日まで。

帯状疱疹になってしまった

お腹痛いな…って数日前から思っていて、それはずっと痛みつづけるというより時々ぐさってかんじで、左側、へそより上、脇というよりは中寄りで、しかも若干動いているような気もして、そのへん何があるんかなとか調べても「腸」みたいなよくわからん感じで、しばらく様子を見ていました。

すると、背中(お腹痛いとこの裏側らへん)がかゆいなーってなって、ぷつぷつできているのに気がつきました。

こ、これは……!

で、お医者さんに行ったところ、こら帯状疱疹すね、となりまして、薬もらいました。特に採血とか検査とかなかったです。症状ですぐわかるもんなんかな。

言われてみれば、いわゆる胃が痛いとかのお腹痛い感じというよりは、内側なんだけども肉側というか。帯状疱疹の痛みって、ちくちくとかぴりぴりとか表現されていますが、それで思い浮かべるものよりはわりと痛いぞ。

帯状疱疹って、昔かかった水疱瘡のウイルスの目覚めなんだそうで、50代以上の人がなりやすいそうですが、もっと若い人でも、ストレスとか過労とかで発症することがあるそうで。

早く薬を飲み始めると良いそうなんですが(そらそうね)、痛みよりあとに湿疹が出ることが多いそうです。湿疹きたーってなったら、お医者さんに行きましょう。けど、湿疹出るより先に行ったら診断難しそうですね…。

まぁ、我慢せず行きましょう。

なお、またなることあるんですかって聞いたら、ある、との答えでした。

ワクチンもあるけど、よく効くほうはめっちゃ高いよって言われました。1回2万円で2回打たなきゃとのこと。たっかい! 安いほうは効果もちょっと抑えめで短い。うまくいかんもんですね。

しかし痛いわ。激痛かっていうとそうでもないけど、なんか嫌な痛みなんですよねー。痛み止めもらったので、飲んでおとなしくします…。

ぼくがぼくであるために

特別お題「わたしがブログを書く理由

 と言いたいところですが、あんまり考えたことがなかった。

 書きたいから、というほど強い欲望もないのでこんな体たらくですが、それなら書かないでいいわけなのだけれども、暇だからというほど暇でもないはずで、そもそも毎日毎日パソコンの前でああだこうだうなっているのが日々の仕事ですから、休日にまでわざわざ画面を見てうんうん言わなくてもよかろうという気もしないでもない。
 ご覧のとおり、お役立ちブログではなく、頻繁な更新もなく情報も大した考察もありません。
 テーマを決めたほうが書きやすいし来ていただきやすいのでしょうけれど、自分が楽しくないと、というより、ちょっとでも「面倒くさい」と感じると書かなくなる、というのは身をもって知っています。向いてないんちゃうか。
 なので、本や映画の感想を書くときも、あらすじ(を書くとしたら)ものすごい適当です。あらすじまとめる能力が著しく低いので、そこをきちんと書こうと思うと心理的なハードルがどーんと上がってしまう。そこで嫌になってやめるより、読んでくださった皆さんにとって申し訳なくも情報量ゼロでも、まあとりあえず書こうかな、といったところ。

 記録としてどうかというと、書き上がって長い時間が経ってから読み直してみると、ああ、こういうことがあったのだなとかこういうことを考えたのだなとか、振り返ることができてそれは楽しいです。とはいえ、私の場合、自分以外誰も読まないこと確定の紙の日記ですら、正直に書かないですね。正直に書かないというか、敢えて書き落とす。
 これは我ながら面白い。
 自意識高い系、なのでしょうが、今、自分の中にあるものを書く必要を覚えないというのか(書かないと忘れてしまうとわかっていても)、非常に億劫に感じます。
 つまるとこ、ブログが自分の記録のためかというと、そうでもない気がする。それも含めた記憶のよすが、ではあるかもですけれども。

 ブログという媒体である以上、誰かの目に触れる(可能性がある)ことを前提にしているので、まったく自分だけの秘密の日記とは違います。それよりはちょっとなりと「客観的」を意識して書いている。つもり。
 ブログには嘘を書いているわけではないけれども、苦手なりに構成を考えたり表現を考えたりオブラートに包んだり剥がしたり、ちょっとよそ行きではある。なんとなく隠そうとしてかえって無防備に出ている(そのフリをして出したい)ときもある。
 自分が出したいところまでを書いているつもりですが、それは多すぎたり少なすぎたりしているのかもしれません。
 なので、あふれこぼれるもの。
 ですね、色んな意味で。
 それを後になって、書いたことも忘れたぐらいになって読むと、微笑ましさというかむずがゆさというか、なんともいえない味わいがあります。

 文章を書く、そのこと自体が私にとって楽しいのは間違いありません。
 書き始めるまでにだいぶ時間いりますけどね。
 でなければ、積み上がっていく楽しさもあるかもしれません。吉良が切った爪置いとった、みたいなことなのかもしれませんね……。

 それから、書いているうちに少しでも文章がうまくならないかなという淡い恋心。もといシタゴコロ。

 しかししかし、こんなぴょろりんぴーひょろブログでも、来てくださって、読んでくださって、星をくださる方がいる。
 これは感動です。
 だって、ネットの海の果で世迷い言を叫んでいたら、返事が聞こえてきた。
 これはすごいことです。

 考えれば考えるほど発信することになんの必然性もないのに発信するということは、やっぱり、ここに私がいる、というのを叫びたいってことなのかなぁ。

 

タイトルはこの歌

僕が僕であるために

僕が僕であるために

  • provided courtesy of iTunes

 

国民って誰…?

FLASHの記事

維新・馬場代表「国民はスキャンダル追及求めてると思わない」発言 「いえ、求めてる」「維新は起こす側」SNSで批判殺到

これ国民民主党のことなんかなと思ったんだけど、ふつうに国民てことなんですね。追及求めてると思わんていうのはあなたの意見ですよね。みたいな。

馬場さんの社会福祉法人乗っ取り疑惑の件、このところ文春を何度か買ってまして、8月10日号も読みましたよ。紙媒体買って。

文春ね、やっぱりちゃんと取材してる感じがするよ。木原さんの記事も迫力あったよ。終わりの方だいぶ下世話だったけども。

もとい、乗っ取り疑惑の件、ともかくひどいんですよ。

本当だったら(たぶん本当だけど。そうでなければ、「やってない」て言うんでないかなぁ。やっててもやってないって言う人もいるからアレだけども)犯罪だし、億千万が一国民が何も思わんとしてもだめだわね。

続報のさわりをこちらで読めます。

万博もひどいしねぇ…