みそかす日記

映画とか本とか美術館とか飲み屋とか。日々のけだるげな記録

変人講座教授の帯に惹かれ、SDGsについてモヤモヤしてみた

 タイトルすごいですよね。

 SDGsってたしかにモヤリとします。
 まーた胡散臭い横文字始まったぞって。
 でもこれ、必ずしもディスっているわけではなく、地球温暖化とか嘘、プラスチックに環境負荷はない、とかいう陰謀論の本ではありません。

 全員が同じ方向をむいて同じことをするって気色悪いし、そもそも弱いというか脆いよね、という、多様性の強さってそういうところやぞ。ていう。カオス理論のところも面白かったです。

 あと、しょうがないっちゃしょうがないけど、SDGsっていわゆる「西側先進国」の論理であり、かつそれに各国の大人の事情もありますってわけで、言われてみれば見た目(?)ほどうんこから遠くないのかもだし。
 ね。

 SDGsによらず何にしても、とても純粋に信念を持って活動している人たちがいて、それはとても素晴らしいと思うのですが、紙のストローとか勘弁。とか口に出して「意識低い」とかマウント取られる(と感じてしまう)のもバカバカしいし(まあ、スタバ自体ほとんど行かないので、スタバ話(?)に入れないわけですけども笑)、もうこうなってくると宗教だよね、みたいなの、疲れるし敬遠しちゃいますよね。それはそれ自体がサステナブルじゃないじゃん。。

 まあ、ここまで散々好き勝手やってきておいて、いわゆる発展途上国に「いや、これからは環境配慮せなあかん」とかいうのも、言う側はどのぐらい説得力があると思って言うてんのかな、とも思いますしね。

 この本によると、日本のごみ処理施設はハイスペックなので、いっそプラごみも一緒に燃やす方がよく燃えるし環境的にはいいぐらいなんだそうです。それ、たしかにちらほら聞くよね。
 取り組むこと自体は良いことだと思うのですけど、たとえばレジ袋を有料にしてみるのは良しとして、どのぐらい効果があるのか、本質は何なのか、よくわからないまま「やってる感」で満足していては意味がないですよね、たしかに……。
 だって、夏ますます暑いじゃん。二酸化炭素排出量減ったとも聞いてないしな。で、そもそも二酸化炭素だという可能性が最も高いけど、あとの可能性全部排除してしまって一点賭けしていいんか、というのもたしかにな、と。

 でもー、ますます暑いのは事実だし、雨凄まじいし、どうにかしないとなのは間違いなくて、しかし「これをすれば絶対OK」というのは、仮にあるとしてもできない(電気使うのやめる、だったとしてもできないよね)ので、みんなでちゃんと考えましょうね、ということなんだと思いました。
 あと、うんこって、別に役に立たない汚いものって意味ではなくて、自然に還っていくエコなものってことでもあるんですよね。

 環境のことを考えるとき、便利をどのぐらい手放せるか、ということを考えるんだけど、プラスチックたしかに困るところもあるけど人類の叡智っちゃ叡智なんだしめちゃくちゃ不便になったら意味なくない?というようなことがこの本には書いてあって、それもそうだなとは思いましたが、それでももう少しなんとかならないのかなーって思うこともあるんだよね。オフィスやお店や施設や電車、夏クソ寒いとか冬クソ暑いとか、イメージ戦略に使われているところもあるのかもだけど実際すごいゴミ浮いてる水辺とか、あるじゃないですか……。
 今、ファストファッションもえらいことになっているそうですし、やっぱり己の生活も見直さなきゃなところがあるよなぁと思います。

 

この記事もなかなか興味深かったです。

courrier.jp

 

言い忘れましたが、京大変人講座は実在します。
これ行きたかったんだけど、ちょうどいそがしいときで行けなかったのよー。

www.asahi.com

2023年以降の記事が見つからない?みたいなんだけど、もうやってないのかなぁ。