The Yellow Monkeyがちょっと好き
■ライト&ライト
タイトルのとおりなのだけれども、まず、とてもライトなファンということをお許しいただきたく。ファンて言うな、ていうところかもしれないけれども。
メンバーの紹介とかおこがましいし、しないですけど、なんならWikipedia貼っておきます。見ての通りなのですけど、全員かっこいいです。
ライブに初めて行ったのは、復活後の2018年?で、それは筋金入りのファンの方に連れて行っていただいた、というところ。
私にはライブに行くという習慣がなく、音楽に耽溺するという習慣もなく、No Musicでも有Lifeなのであって、とにかくそもそも音楽自体にそれほど強い関心がなかったし、今もそんなにない。
そんな私のミュージックシーンは1990年代あたりで止まっている(しかも、それすらあやふやで曖昧)のですが、唯一(?)The Yellow Monkeyだけはなんとなく改まっていっており、9999もめでたく購入したりもしました。
逆に考えてください。
このような私であっても、なんだかんだいってこの30年ぐらいのあいだ、なんとなく聞いたりふとCD買っていたり飲み屋でバックにかかっていれば気づいたりするのです。
こう考えると、けっこうどころでなくかなり強力なバンドなんだなと思います。
それに比べて先述の筋金入りファンの方。
「あのときのライブの後は号泣した(注:悲しすぎて)」
など、長く強く愛してこられて、それを隠すことはないのにもかかわらず、彼らについてなにか述べる際はひとことめはとりあえずディスって始まり、続いて「かっこいい」と叫んだりしみじみ述べたりなどし、ひとしきり照れて終わるなど、非常に複雑な情念を垣間見せていらしたりするのです。
そんなお方が、ライブのお作法や振り付けもよく勉強せぬままの私を複数回にわたりよく連れて行ってくださったと思います。
そもそも、ロックバンドのライブに行ってなんでみんなで同じことせんなんかな、というのが私のアレなのですが、その、ここで腕をこっちから振るんやでみたいなの、知らないからできないから、「あ、この人ファンちゃうな」てわかっちゃうわけじゃないですか。ライトファンでも全然いいはずなんだけど(もしかしてダメなのか)、なんかその圧が苦手で、ライブはちょっと緊張します。でも、アーティストの皆さんは一体感とかとても大事にするみたいだから、ちゃんと勉強していくのがお作法なのでしょうね。
ごめんぬ。
しかしですよ。
どんなに頑張ってみたとて、時間を戻すことはできないのですから、どんなに惜しくとも「私、30年来のファンなんです」になることはできないのです。
しかも、私はたいへん忘れっぽく、人生のあの節目やらあの決断の時になんらかの曲が流れていて励まされたとしてもまったく覚えていないので、それっぽいエピソードも持ってはいないのです。
やし、もうええやん。
と開き直りまして、まあ、ライト&ライトなりに好きだと叫んでみようと思いました。
■何が好きなの?
気怠さ?
あの声の艶とか物憂いかんじ。
ビジュアルもそうなんですけど、歌い方にしても楽器の奏で方にしても、
ザ・セクスィー。
イエモンって、かっこいいとキッチュというか過剰というかの境目らへんからややかっこいい側にいるというか、その辺を狙っている(わざと泥くさダサ目に崩している)のかどうか、極彩色レトロというのか……なんかしかじゃぎじゃぎしたエフェクトかかってるイメージです。勝手なイメージです(言い直す)。
音楽(作曲や演奏)のことはよくわからんのですが、そこはかとない懐かしさを30年前から感じていたということもありますけど、歌謡曲ぽいところがあると思うんですね。私としては耳にすっと入ってくるかんじなのは、そういうところかもしれないです。
それと、歌詞が好きなのが多いです。投げやりなようでいて繊細なところとか。どうやったらそのイメージの連なりがそのリズムで出てくるの、とか。
ご本人が書いて歌うので、「とりあえず歌ってるけどなんか同意もできんし意味わからん」というのもないのでしょうし、時々とても生々しくて、これは和歌でいうところの題詠歌というより、さらけ出していらっしゃるんでないだろうか、みたいなのがありまして、なので、私としてはどの曲を聞いてもハッピー、というわけではないのです。刺さりすぎて。
私のようなあんまり文脈を理解していないライト&ライトでもこうなのだから、ファンの方はメンバーのこともよく知っているだろうから、「あああああああ」ってなる曲はたくさんあるんだろうなと思いもいたします。
■ここまでが前置き
というわけで、ここまでが前置きという名の言い訳です。
次から、「この歌のここの歌詞が好き」というのを書いていきたいなと思います。
全然ちゃうやろ、みたいなことを書いていても許してね。
ではまた今度。たぶん。