みそかす日記

映画とか本とか美術館とか飲み屋とか。日々のけだるげな記録

久々に乗った終電のペットボトル

土曜日、仕事のあと飲みに行って、うっかり終電になってしまった。

遅い時間のわりに電車はそれなりに混んでいたが、少しずつ乗客は減っていき、終着駅に着く頃には車両には数人になっていた。

ベンチ型の座席の、私の左斜め前では男性が口を開けて寝ており、一つ置いて隣でも男性が眠り込んでいた。

ごとん、と音がして、おそらくこの方がペットボトルを落としたのだが、全く気づかない様子で眠り続けている。そのペットボトル(水。音からして、まだだいぶ入っている)が電車の床をごろごろごろごろ転がるわけだが、右斜め前に座っていた男性の足元にたどり着いたとき、男性が蹴飛ばしてドアのほうにさらに転がった。あとは、右のドアー、左のドアー、とごろごろしていたが、扉が開いても外に転がり落ちることはなかった。

私は、拾わないと危ないなと思いながら、なんとなくブレット・トレインのペットボトルを思い浮かべていた。(飲みすぎてあまりにも気分が悪く動けませんでした。ごめんなさい。)

終点に着いても一つ置いて隣の人が眠り込んでいたので、終点ですよ、と一応声をかけた。

「はあ」

と起きて答えた人の目は血走っていた。

この駅で大丈夫なのだろうか。若干心配だったが、どうしようもない。

その後すぐに車掌さんが「終点でーす」とやってきたので、私は電車を降りた。

飲み過ぎには気をつけよう。