映画 スクランブル
車が好きな人なら楽しくて仕方ないんだろうなと思いました。
ストーリーは、マフィアのドンが落札したものと知らず、ブガッティ(高級車。4100万ドル)を盗んでしまったフォスター兄弟が、そのマフィアに捕まり難しい仕事(高級車泥棒)をさせられる、という話。
私はたいして車好きでもないし、そんなに…といったかんじ。もう一回ベイビー・ドライバー見たほうが良かったと思ったぐらい。予告編のほうが面白かった。
頭脳戦、どんでん返し、みたいな触れ込みだったから期待して行ったけど、なんのことはない。
大味だし、敵が口ほどにもなくアホで話にならないし、車ってキー差しっぱなしで保管してるものなの?とかよくわからないし。カーアクションも、全然悪くないんだけど、なんというかチキチキマシンみたいだった。ベイビー・ドライバー見た後だからかなぁ。
どの登場人物もたいして魅力的に思えず、仕事につけ恋につけ、ちっとも応援する気にならず。
だってこの人たち、本当にただの車泥棒なんだもん。しかもけっこうたくさん殺してる。それはまぁ、映画は倫理的でなくてもいいんだろうけど、軽すぎてしっくり来ない!
それに、アメリカのガキがヨーロッパのおっさんを出し抜く、という構図もちょっとテンプレすぎてほとんど不愉快だった。
良かったところは、マルセイユの景色。スコット・イーストウッド、目をちょっとすがめたときがお父さんにそっくり。
あと、いかにもフランスのチンピラっぽいローランも良かった。
車が好きならどうぞ。
なぜ邦題スクランブルにしたんだろう。