兵庫県出身だから……
始まるまでどこが兵庫県代表なのか知らなかったけれども。
やっぱりなんとなく気になるかな。
小学生の頃は夏休み毎日見ていましたが、さすがにそんな時間に家にいなくなりました。仕事があるのはありがたいことではあれど、夏の風物詩を味わう時間も年々短くなっていることでもあるのかなと思います。
いつのまにか優勝校が決まってしまっていて、ああもう夏も終わりかとなんとなく寂しい気分になりますね……。
それはともかく。
同年代になってもお兄さんに見えていましたが、さすがに今となっては若い子たちががんばってると微笑ましく見ています。
ただ、暑さが半端でなく、青春という美しい名のもとに青少年を虐待しているような気分にならなくもない。
本人たちが良ければ良い、という話でもないと思うんですよね。主催者(あえて言えば消費者)側は一応大人だし。
「高校野球」というのは私にとっては永遠のお兄さんたちが毎夏繰り返す青春であって、非常に抽象的なものです。
ですから、なければとても寂しいでしょう。でも、どこが優勝してもだからといって特になんでもないのです。
高校生たちにとっても、今は一世一代の晴れ舞台というふうに見えるかもしれませんし、それに賭ける姿が美しいというのはよくわかる。
けれども、おっちゃんおばちゃんは、その後の人生のほうがずっと長いことを知っているわけですから、「まあええやないの」と言ってあげることも大事なんではないか。
スポーツを通して成長する青少年もいるでしょう。良い指導者に出会う子どもたちもいるでしょう。それはとても良いなと思う。
それでも、現実がいったいどうなのかというと、やはりいくらかまではビジネスなのだろうと思うのです。理解しがたい指導者もいるだろうし、賭けの種にしている大人だっている。
何につけ、自分たちはこうだったから、おまえらもこうでいいんだよ、というのは違うと思うのね。
何はともあれスポーツ好きな青少年が食い物にされなければ良いと思います。
あ。
これは野球に限りませんが、電車やバスで、スポーツ選手がでかい荷物を通路に投げ出すように置き、堂々と席を占めているのを見ると、あんたらのチーム絶対弱いだろ、と思ってしまうなぁ。
疲れてるのねお座りなさいってそっと微笑んであげるのがデキた大人なんですかね。