みそかす日記

映画とか本とか美術館とか飲み屋とか。日々のけだるげな記録

三国志を読んでいる

今年に入って、吉川英治三国志を読み始めました。

これでたしか三度目の挑戦です。
先の二回は、どちらとも劉備張飛に剣をあげてしまうところあたりで終わった。つまりかなりの序盤。

しかし今回はちゃんと劉備がむしろ売りを脱出しました。
関羽とも出会いました。

孔明がなかなか出てこないので驚きました。こんなに重役出勤とは知らなかった。
だがなかなか出てこないからって慌てるな。
出てきたらもう神々しいほどに賢すぎてつらい。
そりゃ「孔明の罠だ」って言われるよ。横山光輝版は読んだことないけど。

今はようやく劉備が蜀に入りまして、曹操と戦っています。

これだけ長いのに飽きないのは、ストーリーそのものが面白いということもあるけれど、記述がシンプルだからじゃないかと思う。
叙事詩的というか、戦闘描写などはパターン化しているところもあって、楽しいし読みやすいです。

<気づいたこと>
部下の諫言を聞かない大将は間違いなくひどい目に逢う。
董卓の仕打ちがひどすぎてつらい。
曹操のこともけっこうたくさん書いてある。良い描写もある。「三国志演義」がもとのはずなで、もっと悪人に書いてあるのかと思っていた。
酒を飲みすぎて失敗する張飛
情に厚すぎて失敗する関羽
「現代人らしくない」と嘆かれる劉備
戦国乱世の考え方がけっこう厳しい。「卑怯では…」と思えることも仕方ない。
そのくせ、籠城している門前で悪口を言われるとすごく怒る。ちょっと笑える。
貂蝉ちゃん好きだったのに。お義父さんのお願いがエグくてつらい。
趙雲が出てくるとあっという間に敵が蹴散らされる。
夏侯○ という人が多くて区別がつかない。
立派そうな人でも、出てきて数行で消えたりする。
感情表現が激しい。
そして、孔明の裏をかいたと思って笑っていたら、次の瞬間真っ青になる

なんか多分そんなかんじで。
ぼちぼち読んでいます。

3月中に読み終えたいと思っていましたが、今日で3月が終わってしまう。
4月中にはぜひ読了したいです。

三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33)

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三国志全30巻漫画文庫 (潮漫画文庫)

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